2024.06.30 03:006/30 「カモシカ」 三浦 遙 聖句:使徒9:36-43 新約聖書の使徒言行録はイエスの弟子達とキリスト教会の歩みが描かれています。使徒とされた12人の弟子達だけではなく、教会やキリスト教の交わりの中で宣教の業に尽力した人物が多く存在します。今回登場したタビタという女性もその一人でした。注目したいのは、冒頭の箇所で「タビタという婦人の弟子がいた」という言葉です。男性優位の社会の中で、キリスト教...
2024.06.23 03:006/23 「神と和解」 三浦 遙 聖句:エフェ2:11-22 「人間はなぜ争うのか」という問いは今なお解明されない大きな疑問です。日常的なものから国同士の戦争など、世界から争いが絶えることはありませんでした。そのことについて聖書は、旧約聖書の楽園追放の時から人は「敵意」を持つようになったと説明しています。しかし、今回の箇所で著者である使徒パウロは「イエスによって敵意という隔ての壁が取り壊された」と...
2024.06.16 03:006/16 「聖なる生活」 三浦 遙 聖句:ヘブ12:14-29 神様のイメージはどのようなものでしょうか。イエスは福音書の物語の中で、怒ることも泣くこともある人間味のある方として描かれ、イエスの周りにはいつも多くの人がいて賑やかな印象を持ちます。しかし、神様はそのイエスとは少し違う印象を抱くものです。無機質で、無感情、そして恐ろしい。旧約聖書における神というのは「恐れ」と「畏れ」の対象でした。 今回...
2024.06.09 03:006/9 「初心へ」 三浦 遙 聖句:1ヨハ2:22-29 キリスト教の教会では6月の第二日曜日を「花の日/子どもの日」と定めています。それは、花の多いこの時期に、子ども達がスクスクと成長していくことが出来るよう神様に祈るのと同時に、花や子どもの成長が神様によって促され、守られていることを思い起こす日とされます。全ての人が急に大人として生まれるわけでもなく、花や植物も最初から花として咲くわけでは...
2024.06.02 03:006/2 「信仰の始まり」 三浦 遙 聖句:ロマ10:5-17 イエスの意思を継ぎ、全世界へ福音を述べ伝えるために歩み出した使徒達。その使徒達とは別に復活のイエスによって宣教の業へと招かれたパウロという人物がいました。彼は使徒達と同じかそれ以上に宣教の業に励み、新約聖書に記される多くの手紙を残しています。パウロは各地に教会を建てただけでなく、それぞれの教会の課題についても手紙でアドバイスをしていまし...