2024.12.29 01:3012/29 「ずっと一緒」 三浦 遙 聖句:ヨハネ1:1-14 ヨハネ福音書は、4つの福音書の中で一番最後にまとめられたものです。言い換えれば、マタイ、マルコ、ルカというイエスの物語を既に読んでいる人々に向けて記されたものといえるかもしれません。少し独特な表現の言葉ですが、1章の前半では救い主イエス・キリストの本質と生涯をまとめた言葉が記されていました。 「初めに言があった」から始まるこの文章。「言...
2024.12.22 05:4012/22 「諸人こぞりて」 三浦 遙 聖句:ルカ2:1-20 クリスマスの物語で、疑問に思うことがあります。それは、幼子イエスが家畜小屋で産まれた経緯があまりにも理不尽すぎるということです。住民登録のため、宿が一杯であったことは想像できますが、出産間近の妊婦を突き放すことがあるのでしょうか。ここには、マリアに対する差別的な目線があったのだといわれます。夫ヨセフがマリアを受け入れる物語がありますが、...
2024.12.15 01:3012/15 「先駆者」 三浦 遙 聖句:士師13:2-14 士師記に登場するサムソンの誕生の物語。その様子は新約聖書で描かれるクリスマスの物語や洗礼者ヨハネの誕生物語ととても似ています。サムソンの母は、マノアという男の妻で、不妊の女であり子どもを産んだことがなかったとされています。しかし、主の御使いが現れて、「あなたは子どもを産み、ペリシテ人からイスラエルを解き放つ先駆者となる」と告げられます。...
2024.12.08 01:3012/8 「差し伸べる手」 三浦 遙 聖句:イザ59:12-20 身近な人や仲の良い人と先入観無しに新しく出会っていくというのは、難しいことです。わたし達にとっても、今までの印象や思い出などの積み重ねによって、交わりを深めていくものだと思われます。しかし、それだけではない。人は神様によって一瞬で、たった一言で大きく変えられ、新たにされるものであると聖書が示しているからです。聖書において、中心的に語られ...
2024.12.07 02:0012/1 「打ち直されて」 三浦 遙 聖句:イザ2:1-5 旧約聖書のイザヤ書は、時代を跨いで「イザヤ」という名を受け継いできた預言者の言葉が記されています。イザヤの預言の中で中心的に語られるのはダビデの末裔から出る理想の救い主の姿です。今回の箇所ではその救い主が与える平和が示されています。この箇所が書かれた時代は、エジプトとアッシリアとの間で軍事的な対立と緊張の時代でした。多くの人が戦に疲れ、...