2023.12.31 03:0012/31 「嘆きを聞いて」 三浦 遙 聖句:マタイ2:16-23 聖書のクリスマス物語の後半には、今回の箇所にあるように当時の圧政の姿が克明に描かれています。1人の傲慢な王が、自身の保身の為だけに市民の大切な子どもを皆殺しにするのです。それは圧政という言葉だけでは形容し難い、歪みきった人間関係の姿です。言い換えれば、当時の世がそれほどまでに混沌としていたということでもあります。クリスマスの物語において...
2023.12.24 03:0012/24 「諸人こぞりて」 三浦 遙 聖句:ルカ2:1-20 クリスマスは、イエス・キリストの誕生を記念しお祝いする日です。その実、この24日にイエスが生まれたという明確な証拠も無ければ、物語における史実性もほぼ皆無であると言われます。それでも、毎年全世界でこのクリスマスが祝われています。イエスが生まれたクリスマスも、イエスが宣教において人々に告げ知らせた言葉も「良い知らせ」であり、「福音」である...
2023.12.17 03:0012/17 「拒絶されても」 三浦 遙 聖句:ルカ4:16-30 イエス・キリストの生涯は宣教や教え、奇跡の業など、偉大さを纏ったものとしての印象が強くありますが、その裏にあるのは「拒絶」という大きな痛みであるといえます。今回の聖書の箇所において、イエスは故郷であるナザレの会堂にて教えを語っていますが、周囲の人々は幼い頃のイエスを知っているからこそ、その「救い主」としてのイエスを受け入れられ...
2023.12.10 03:0012/10 「全てを背負って」 三浦 遙 聖句:マタイ1:1-17 新約聖書の一番最初にある、マタイ福音書の1章1節〜の「イエスの系図」。多くの人がスルーしてしまうような退屈な内容ですが、その中には大切なメッセージが込められています。 マタイは、系図の中で14代と区切りながら説明していますが、それらはその代において大きな時代の節目があるということが示されています。また、ルカによる福音書においても同様に系...
2023.12.03 03:0012/3 「主に向かって」 三浦 遙 聖句:出15:1-21 出エジプト記の物語で特に有名なのはモーセの海割りで、モーセがイスラエルの人々を連れてエジプトを立った後、エジプトの軍隊に追い詰められそうになった際、モーセが葦の海を杖で割り、乾いたところを渡ってエジプトの軍隊を退いたという物語と言えるかもしれません。今回の箇所では、その後の様子として神を賛美する「海の歌」をモーセと人々が歌っている場面と...