2023.10.29 03:0010/29 「救いの始まり」 三浦 遙 聖句:創1:1-5 降誕前節に入りました。イエス・キリストの誕生を待ち望む時となります。キリストの物語、救いの物語は福音書において記されていますが、思い起こして頂きたいのは、救いの物語は旧約聖書の創世記から既に始まっていたということです。創世記は神が天地を創造された物語から始まっていきます。 神が最初に造られたのは「光」でした。この光というのは、わたし達が...
2023.10.22 03:0010/22 「あなたのお陰」 三浦 遙 聖句:フィレ1:3-7 新約の手紙の中で最も短い書であるフィレモンへの手紙。フィレモンは、ローマ市民であり、パウロと出会いキリストを信じる者となり、後に教会のリーダーとなった人物です。しかし、フィレモンに対し悪事を働き、逃げ出した奴隷の一人が獄中のパウロに助けを求め、その奴隷もキリストを信じる者となったという背景の中で今回の手紙は記されています。このフィレモン...
2023.10.15 03:0010/15 「心の静けさを」 三浦 遙 聖句:フィリピ1:3-11 新約聖書に記されている数多くの「手紙」。現代のネット社会とは違い、手紙一つとっても紙の高価さによる文量の制限や届けるまで時間の制限、そもそもの識字率の低さの制限などがあった中で、とても大切な想いが込められているものです。そんな手紙の一つ、フィリピへの信徒への手紙において、パウロは感謝と祈りを込めて言葉を記しています。 冒頭の3節以降の言...
2023.10.08 03:0010/8 「もしも私が苦しまなかったら」 三浦 遙 聖句:2コリ12:1-10 聖書の物語においても、わたし達の日々の生活の中でも、「清く正しく生きているのに、なぜこんな苦しみが与えられるのか」という疑問は常に晴れずに、わたし達の心に不安を与えています。それは、「もしかしたらわたしが悪いのではないか。わたしが原因で苦しいのではないか」という不安です。そのような因果応報的な思想は日本だけでなく長い歴史を持つ聖書の物語...
2023.10.01 03:0010/1 「特権を持つ私」 三浦 遙 聖句:ヤコブ2:1-10「アンコンシャス・バイアス」という言葉をご存知でしょうか。いわゆる「無意識の偏見」という意味の言葉ですが、よく例に出されるのは「男の子は青色系、女の子はピンク系が好き」とか「ブラジルの人はサッカーが上手い」など無意識にその人の内面を決めつけてしまう事。そういった無意識の偏見をわたし達は持っているのです。しかし、そのような偏見に小さく、また...