5/26 「御国を継ぐもの」 三浦 遙 聖句:詩編37:23-29
鳳教会は1957年に設立しました。元は浜寺教会の家庭集会から教会と成ったとお聞きしています。そこから67年以上もの間、この鳳の地にて宣教を行ってきました。キリスト教の歴史に比べれば僅かな時間かもしれませんが、教会としてその地にあり続けることがどれだけ尊いことかと思わされます。ですが、教会が教会で無くなるのは一体どのような時でしょうか。人が居なくなった時か、信仰が失われた時か、色々と思わされますが、たとえ教会に人が集わなくとも、その地域には救いを求める人々が必ずいるし、信仰は失われることがありません。何より主なる神は教会も人も見放されることはないのです。
詩編の言葉、そして教会の年間聖句とした「主は人の一歩一歩を定め、御旨にかなう道を備えてくださる」という言葉は当時の厳しい迫害のうちにあった人々を強く励ましてきました。何より当時の人々を支えたのは、歩みにおける支えだけでなく、歩みの先にある「地を受け継ぐ」という恵みです。言い換えれば安住の地であり、永遠の平和を与えてくれる御国を受け継ぐというアブラハムの時代からの約束であったのです。いついかなる時であっても、何より厳しい時にこそ主の祝福と慈しみと守りは主を信じる一人ひとりに示され、注がれていくし、必ず安寧の時が与えられるのだと信じることによって、これまでの信仰者の道は備えられてきました。
鳳の地は、神社などの信仰の厚い地域です。そのような土地での宣教は大変厳しいものであったかと思います。しかし、そのようなことを跳ね除け、ただ主の御旨にかなうように歩んできたからこそ、今の鳳教会があります。もちろん、上手く行ったことも失敗したことも、また当時と変わったことも多くありますが、それら全てが今のわたし達に繋がっている。そして、崩れそうになる時でも、わたし達を愛する主が一歩一歩を定め、備えてくださるのです。厳しく、また不安の多い歩みの中ではありますが、わたし達も主によって与えられる未来の希望を信じ、御国を継ぐものとして、これからの信仰の歩み、教会の歩みの一歩一歩を大切に進んでいきたいと願います。また、鳳の地にあって救いを求める人々と共に歩んでいくことが出来ますように。
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