5/31 「神の相続人」 三浦 遙牧師 聖句:ロマ8:12-17
このローマ書8章は、手紙全体の山場のような部分で、「神の霊によって、わたしたちは新しい命を生きていく」ということが力強く語られている所です。15節には「あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです」と記されていました。「アッバ」とはアラム語、当時イエスご自身が話しておられた言葉で、小さな子どもが自分のお父さんを呼ぶときの、本当に親しく温かい言葉だったそうです。今で言えば「お父ちゃん」に近い響きでしょうか。わたし達に与えられた聖霊が、イエスご自身がそうされたのと同じ親しさで、神様に呼びかけさせてくださっているのです。
そして「神の子とする」という言葉は、原文ギリシア語で「ヒュイオセシア」、「養子に迎える」という意味の言葉です。当時のローマ社会で、養子に迎えられた人は本当の子どもとまったく同じ家族の一員として迎え入れられたといいます。パウロが「神の相続人」と語る時、それは本当に「神様の家族の正式な一員」として迎え入れられているということなのです。
17節には「キリストと共に苦しむなら、共にその栄光をも受ける」とあります。家族として「相続」するというのは、ただ嬉しいものを受け取るだけでなく、その家族の歩みを悲しい時も嬉しい時も共に担っていくことと切り離せない。鳳教会の69年の歩みも、楽な道ばかりではありませんでした。けれども、その中で「アッバ、父よ」と祈る人が絶えず起こされ、礼拝が守られてきた。わたし達は何かを成し遂げたからではなく、ただ霊が与えられたその時から、もう「神の家族」の一員として迎え入れられているのです。70年、その先も、神様が与えてくださる家族の親しさを、互いに分かち合っていきたいと願うものです。
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